■い草の力

環境にも優しい い草の自然の力をご紹介いたします。

い草の力

い草の断面は硬い表皮部分と柔らかい灯芯部分(ジミ)から構成されています。ジミの部分は中空のネットワーク構造で広い表面積を有しています。この構造のためにい草は以下の効果を示します。

・高い吸湿性
二酸化窒素の吸着
ホルムアルデヒドの吸着
消臭効果

い草は湿度・温度を調整し、お部屋を快適にします。

最近の住宅は昔に比べ機密性が格段に向上し、そのために従来では考えられなかった湿気の問題が発生しています。 い草は空気中の水分が多い時は湿気を吸収し、乾燥時には水分を放出、部屋の中の湿気を調節します。 機密性の高い住宅においてい草は年間を通じお部屋を快適に保つ、人間に優しい素材です。

い草の機能で最も代表的なものはその高い吸湿性です。現代の都市型生活では、エアコンをはじめとする冷暖房機器の普及により窓が締めきられた状態となり、高気密・高断熱の室内は常に乾燥と湿潤を繰り返しています。すると人の呼吸器系に負担がかかり、セキが出やすく健康を害することにもなりかねません。このような状況の中、「い草」には木炭に匹敵する吸湿能力があり、湿度が高い時は無数の気孔から湿気を吸い取って中にたくわえ、また部屋が乾燥してくると、スポンジのような内部にたくわえた水分を放出し、空気の湿度を調節します。例えば6畳の部屋に「い草」を敷き詰めた場合、約0.7リットルの水分を蓄えることができます。汗ばむ季節にもベトつかずサラッとしているのもこのため。「い草」は呼吸器系にも優しい天然素材なのです。高温多湿の日本で「い草」が昔から重宝されてきたのにはそんな理由もあるのです。

床材の違いによる室内の湿度と温度の変化

(実験室①と実験室②に石油ストーブを用いて部屋の湿度と温度を比べました)

床材の違いによる室内の湿度と温度の変化実験

フローリングより畳の部屋の方が

①部屋が温まりやすい

②上下の温度差が少ない

そのため、畳の部屋の方が結露が少ない

い草の吸収率比較

い草は優れた吸湿性能を持っていることがわかり、この能力は6畳の和室で約2,000ccの水分を吸うことになります。

中でもい草のシーツは、い草の吸汗、吸湿機能をうまく利用した機能的な寝具です。肌布団をかけている場合、布団の中に湿気がこもりにくく、さわやかな睡眠を促します。い草のは綿の約3倍の吸湿機能があります。

い草の吸収率比較グラフ
国産い草と中国い草比較

国産のい草は中国産よりも吸湿性が高く、これは灯心部の表面積の違いに起因すると考えられます。中国産に比べ国産のい草は灯心部が充実しているため表面積も大きいのです。

中国い草は化学肥料を使い生育を早めているため細くて中の繊維がつぶれています。

い草は使用するに従い吸湿能力が落ちますが、他の素材と比べ高い吸収率を保持します。 中国産と国産を比較すると灯心部がしっかりしている国産が長期間にわたり吸湿率を保持しています。 しかしどちらも他の素材に比べて非常に高い吸湿率をもっています。

い草には空気浄化作用があります

現在、私達が生活している環境には煙草、自動車や工場等から排出された有害物質(例えば窒素酸化物や揮発性有機化合物)が存在しています。ところが、い草製品は空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸収し、空気をきれいにすることが明らかにされています。い草は天然の空気清浄器としての機能を持っているのです。

車の排気ガス、工場からの排煙、タバコの煙、暖房機器やガスコンロなどから発生する有機化合物など、有害な二酸化窒素(NO2)がいっぱいです。ところが東京大学工学部西村研究室の研究によると、畳や「い草」カーペットを敷いた部屋は環境基準(0.04~0.06ppm 1日平均)の2倍の二酸化窒素を2~3時間で「い草」が自然浄化し、空気がきれいになるという結果が出ています。また、VOCの代表的な化合物で知られ、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒトを「い草」が吸着するとの結果も出ています。また、吸着されたホルムアルデヒドは50℃に再加熱してもほとんど再放出されず、室内の空気の清浄に大きく貢献します。この優れた能力は他の植物にはない「い草」だけの特性であり、新しくても古くてもその威力にほとんど変化はありません。

ホルムアルデヒドを吸着 ホルムアルデヒドを吸着実験 有害な二酸化炭素を浄化
有害な二酸化炭素を浄化実験

グラフは独身男性の室内にある物でそれぞれNO2の吸着速度を示したものです。縦はNO2の浄化能力(試験物1m2当たり1時間にどれだけNO2を吸着するか)、 下は1分間当たりのNO2の実験装置への流入量を示しています。 グラフで分かる事は、他の試験物に比べて畳のほうがNO2の浄化能力が非常に高く、又NO2の量に応じて能力も高くなっていることです。 では実際にどれくらいの速さかというと、4畳半の部屋で天井までの高さを2.7mとし完全に密閉した状態で約54分で浄化してしまう力があります。他の植物でも同じような能力を持つものがあるのではないかと言うことで色々調べましたが、この能力はい草だけが持つ独特の性質で他の植物では見られないということです。又この能力は新しい畳も古い畳も殆ど変化がないこともわかりました。

(資料提供:東京大学工学部研究室)

二酸化窒素(NO2)の基準値

環境基準値は、1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでの範囲内又はそれ以下に定められています。窒素酸化物は、ものの燃焼や科学反応によって生じる窒素と酸素の化合物で、主として一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)の形で大気中に存在し、これらは、光化学スモッグの原因物質の一つであり、発生源は、工場・事業場、自動車、家庭等多種多様です。この発生源から、大部分が一酸化窒素として排出されますが、大気中で酸化されて二酸化窒素となり、また、二酸化窒素は、高濃度で呼吸器に影響を及ぼすほか、酸性雨及び光化学オキシダントの原因物質になるといわれています。

い草の消臭機能で爽やかなお部屋に

「い草」のジミ部分のネットワーク構造は二酸化窒素やホルムアルデヒドに加え、悪臭の原因となる様々な化学物質を吸着します。特にアンモニアやアミン類等の屎尿関係の臭いは高い吸収率を示します。トイレに藺草の小物を置いておくとトイレから発生する嫌な悪臭を吸着してくれます。また、汗の臭いに対してもい草は高い消臭性能を示します。昔から使われているい草のネゴザは吸湿、消臭機能をうまく利用した寝具であるといえます。

い草の消臭機能実験

「い草」のその他の特徴としては「香り」があります。新しい「い草」の香りは日本人にとって忘れられないものです。この香りは精神をリラックスさせ、心を落ち着ける効果があります。また、「い草」製品のひとつである畳表や上敷きは防炎機能が証明されています。消防法に基づき試験した結果、防炎性が認められ、火災に対しても他の敷物に比べ安全性が高い事が証明されています。

医師との開発商品ASK DOCTORS ask doctors

「AskDoctors 医師との共同開発商品」

調湿・空気浄化・消臭・香りによるストレス低減他、健康面でのメリットを兼ね備えた い草を使った医師と共に開発された健康に役立つ商品。

無洗土いぐさ

日常的に使用されている畳や上敷その他のいぐさ製品は、染土、染料、その他コーティング剤など使用されております。無染土いぐさは、 それらの物質も含め一切処理を行っていないいぐさです。泥染めしていないので、安心して使用でき、柔らかくつややかな質感を持っています。

青森ヒバ加工

抗菌防臭効果があります。青森ヒバから抽出される「ヒノキチオール」は天然の物質として極めて抗菌力が強く除菌パワーに優れています。
清潔環境をつくります。ヒノキチオールは、黄色ブドウ球菌や真菌に対する殺菌効果を発揮します。
青森ひばの香りは、森林浴をするのと同じようなヒノキのような木の香りがします。

アスクドクターズ やわらか快眠いぐさシリーズ

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